小川さんの心に残った本を紹介してくれる一冊です。さすが物書きを主とする方だけあって、その知識量と表現力と感じる力がハンパない!!ってくらいの1冊です。正直、ほとんど読んだことのない本ばっかりだったのですが、何冊か読んでみたくなった本があります。
その中で一つ。
「たくましさに潜む切なさ」という目次で、『「ニューヨーカー」とわたし 編集長を愛した四十年』について述べられてます。「ニューヨーカー」という雑誌のルポライターである著者は、名物編集長と入籍をしまいままの関係を続けたそうです。もちろん彼には妻子がいて、半マイルしか離れていない二つの家を律儀に行き来をしていたとのこと。そんな彼とのことを含む自伝を読んだ小川さんの感想が、なんだか響いたので抜粋しておきます。
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社会の道徳、常識に萎縮することなく、たくましく自分の人生を切り開いていった彼女のエネルギーはすばらしい。しかし同時に、ふと切なさも感じてしまう。結婚証明書が得られなかった苦しみを、彼女も味わったはずなのに、それを書かなかった決意の裏にこそ、人間の哀しみがあると思うからだ。
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